安物買いの銭失い

あなたに、本物を見抜く力はありますか?



「安物買いの銭失い」、今更説明するまでもない、使い古さえた感のあることわざです。

1.当然だとは思いますが・・・・どちらの商品を選びますか?
2.情報不足?情報の洪水?・・・・情報が人生を左右する場合も
3.プロの鏡です。・・・・イチロー選手に学べ
4.見積依頼時に、使う質問・・・・不良業者から身を守るバリア
5.相見積もりで聞くべき質問・・・・本物を見分ける5つの質問
6.トラブル回避の決定打・・・・e-mailを活用しよう
7.家族を守れるのは、あなたしかいません。








1.当然だとは思いますが・・・・どちらの商品を選びますか?


 ここに2つの商品があるとします。

ケース 商品A 商品B
10万円・・使用回数10回 10万円・・使用回数8回
9万円・・使用回数10回 10万円・・使用回数10回
10万円・・使用回数12回 7万円・・使用回数7回


この表を見た場合は、3つのケースのいずれも、あなたは、商品Aを選ぶと思います。

理由は、1回あたりに利用単価を計算すると、3つのケースのいずれも商品Aのほうが、安いからです。

約10万円と言えば高額です、その投資金額を最大限に生かすためには、金額、性能、耐久性、デザインを比較して選ぶと思います。(表では、デザイン、性能は同じと仮定させていただきます。)



仮に、この商品があなたの趣味である「カメラ」だったら


はたまた「ゴルフクラブ」や「釣り道具」


家族で利用する「パソコン」「薄型テレビ」だったら



さらには、金額も大きい「新車」「新築住宅」だったら




あなたは買う前にどのような行動をしますか?


専門誌などで、比較する

パソコンで「価格.com」検索し、比較する

すでに利用している友達や同僚に話を聞く

専門店を回り、店員から直接話を聞く

カタログで比較する

展示場を回る


概ね上に書いたような方法で、その商品を調べ、比較し、最終決定をします。



2.情報不足?情報の洪水?・・・・情報が人生を左右する場合も


しかし「擁壁工事」という、人の「ライフサイクル」「不動産資産・価格」に大きな影響を及ぼし、高額になる工事であるにもかかわらず、その情報、知識、技術を紹介している、メディアは、皆無に等しいです。



同じ土地に造られる新築住宅に関しては、テレビCM、専門誌やホームページ、さらにはメーカーが集結した展示場まであり、まさに選び放題の感さえあります。



しかしある意味、新築住宅に関する情報を調べた場合に、どれが一番いいのか、その情報が溢れすぎていて、情報という洪水ににおぼれるような感覚になった方も珍しくないと思います。


最悪の場合は、積極的に調べなくても飛び込んでくる、テレビCMという情報により、「高品質で、坪○○円」の「何十年保証」のキャッチコピーで契約してしまい、その後倒産されてしまい、人生を狂わされる被害にあったケースも報じられています。


2009年度(4月時点)、私たちがご契約をさせていただき完成した擁壁工事で、その後ハウスメーカーが倒産したケースは、4事例ございます。

そのうち、3件の方が、契約金を既に払ってしまい、最悪のケースに

また1件は、幸いにも契約金を支払っておらず、実被害はありませんでした。(しかし支払日は決まっていたので、間一髪でした。)


テレビ番組の内容によると、このメーカーは、2008年の6月頃には、経営が傾いている兆候が表れていたそうです。(帝国データーバンク談)



本来「すべての工事」というものは、高いモラルと責任感、専門性の高い技術力と知識で、経験豊富な職人さんが造り上げていく仕事です。


ましてや、人の一生を左右する、土地や住宅に関する仕事をしているわけですから、その責任は重大です。


その責任重大な仕事の、情報を発信する私たちも、本質的なことが伝わるよう努力を続けたいと思います。



3.プロの鏡です。
・・・・イチロー選手に学べ



「高い技術力で、本物を造り、お客様に喜ばれる」・・・・プロとは、常にこうありたいものです。

プロスポーツの世界では。イチロー選手がその代表です。「攻・走・守」の1つ1つが、一流であり、さらには経験と実績でもずば抜けた存在です。



当然私たちの仕事に、イチロー選手を当てはめますと、「知識・技術・品質」の3拍子に、経験と実績が伴わなければならないのは言うまでもありませんし、多くの選手が、お手本にしています。



正直に言いますと、イチロー選手が、スランプになって良い成績を残せなくても、あなたや私の生活には、直接的な損害を与えようがありません。(ファンの方すみません)



しかし「擁壁」という仕事で、工事業者の成績が不振またはスランプになると、その損害は・・・・・考えただけでも恐ろしい結果になります。



4.見積依頼時に、使う質問・・・・不良業者から身を守るバリア


しあなたが、これから擁壁工事を検討するために、どの工事業者に見積もりを依頼するべきか、悩んだら、下記の質問を業者にしてみてください。



Q1.コンクリートの品質基準はありますか?コンクリートの寿命は何年ですか?

Q2.あなたの会社の、施工計画または標準仕様書を見せてもらえませんか?

Q3.埋め戻し(盛り土)は心配ないですか?

信頼に値しない業者は、下記の様な内容で返答することでしょう。


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Q1. コンクリートの品質基準はありますか?コンクリートの寿命は何年ですか?


よくある回答

JIS規格を使用していますから安心です。(物に規格があるのは、当然です。コンクリートは生ものです。季節、場所により品質管理のポイントも変わります。)


50年程度は、全然問題ありません。(具体的な説明を求めても一般論で終わらせる)

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Q2. 施工計画または仕様書を見せてもらえませんか?

よくある回答

施工計画は、現場に合わせて作るものなので、これから作成します。(実績があれば、参考事例をすぐにお見せできるはずです。)

仕様書は、これから設計するので、いまはありません。(擁壁に求められている、最低仕様は、全国一律です。オプション以外は、すぐにでも、お渡しでるのが本当です。)

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Q3.  ・埋め戻し(盛り土)は心配ないですか?

よくある回答


セメント改良をしましょう(何でもかんでもセメントで固めれば良いと思っている)

シッカリ埋めるから安心ですよ(抽象的な答え)

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上記の3つ例であげたように、一見、正しいような回答に感じますが、実は何の根拠も、客観的な基準もない回答である場合がほとんどです。


この質問をしてみて、あなたなりに納得ができた業者から見積もりを取ることが、不良業者から身を守る目に見えないバリアとなります。




5.相見積もりで聞くべき質問・・・・本物を見分ける5つの質問


適切な商品を選ぶ方法の1つとして、相見積もりがあります。(複数の業者に同条件で見積もりを提出させ、比較すること。あいみつ。)


当然、賢明なあなたの場合、数社から相見積もりを取ることでしょう。



しかし、工事見積もりに不慣れなあなたは、各社の見積もりを比較しても、「いまいち、よくわからない?」場合がほとんどです。



それは、各業者により、見積もりの書式、項目立て、工種名、順番がまちまちであり、見積書の作成方法に決まりはなく、バラバラだからです。


そして下手をすると、その比較すら出来ない事態になります。


そこで、とりあえず金額が安い業者に依頼することに決めてしまいます。



その時点で、十数年後の不幸の始まりです。



そこで、そうならないためにも・・・・下記の事項を改めて質問してください。



ポイントは、同じ質問を各社に行うことです。


・追加工事になる項目はありますか?(別途扱いの内容、項目、ケースなど)

・工事完成時(引き渡し時)にもらえる物はありますか?(成果品ありますか?)

・工事を依頼する場合の、手順はどうなっていますか? (契約書はありますか?)

・耐久年数はどのくらいですか?(何年ですか?)

・工事の標準仕様書を見せてください。(ありますか?)


この5項目を各社にするだけでも、かなりの精度で、「優良業者か不良業者か?」が判明します。



また、各社の日頃からの品質管理の良否の比較、優劣の判断をすることができるので、試してみることを強くお勧めします。




6.トラブル回避の決定打・・・・e-mailを活用しよう

特に、このページを読んでいるあなたは、e-mailも使うことでしょう、是非、e-mailで上記の5項目を質問して、回答もe-mailで返信をしてみてもらってください。

今や、各ビジネスシーンやプライベートで利用されている「e-mail」を積極的に活用してください。

「e-mail」の長所は、下記の代表的な項目があります。

記録に残る

好きな時に見直せる

言った言わないの水掛け論の回避

他の人にも転送できる

要は、上手に使えば、契約書の予備確認にもなり、さらなる工夫によっては、契約後の業者とのコンタクトにも活用の幅が広がります。



不良業者ほど、書面を作成したがらない。(後から言った、言わないの、水掛け論になる)


不良業者ほど、現場の完成品だけが、商品だと勘違いしている。(完成品を証明する書類が何もない)


契約書を交わさない業者は、言語道断。(絶対依頼しないこと)


「知識・技術・品質」がない業者ほど、あいまいな答えをする。(約30年前後です。)


実績・経験のない業者ほど、仕様書に則った仕事をしない。(品質にばらつきがある)



「しっかりです」「頑丈です」「いつもこの方法で」「職人さんが・・・します。」「後で出します」「問題ありません」「安心です」


上記のように「抽象的」な言葉だけで、説明をしてくる業者の場合は、特に注意が必要です。



7.家族を守れるのは、あなたしかいません。


勘違いをしてほしくないのが、別に上記の言葉がいけないと言っているのではありません。


あなたが、技術、品質に関して、もう少し詳しい、説明を求めているのに、「抽象的」な言葉だけで、説明を終わらせてくる場合です。


理想は、「仕様書または施工計画書」などに代表される、施工方法、数値基準が記載されている書面を提出し、その書面に基づいて、お客様に説明をすることです。


また書面を提出することにより、お客様自身が、時間があるときに改めて内容をチェックすることが出来き、さらには第三者に相談することもできます



私たちが基本としていることは、「擁壁工事」という専門的な内容を、お客様に説明するときに、


簡単なことは、「簡単に説明する」、難しいことも、「簡単に説明する」


この説明力こそが、「擁壁のプロ」であると自負しております。



やたらと難しい専門用語を駆使して、「笑顔で、難しい説明」をしてくる営業マンに惑わされないでください。

このページの最後になりますが、


人生最大の買い物である土地や住宅だからこそ、家族で楽しく安心して暮らしながら、大切に長く使い続けたいものです。



家族を守れるのは、あなたしかいません。正しい知識と情報を身に着け、本物を見抜く力を持ってください。



最後までお読みいただきありがとうございました。

家族のイラスト1
 
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